撮影:宮下直樹(Terminal81 Film)
祇園 T邸
京都市東山区
住宅
依頼者:個人
実施年:2024年
・設計
・監理
・製作家具デザイン
京都の花街、宮川町からほど近く。人通りが多く賑やかな通りから一筋入った一画にある、木造2階建て延床面積100㎡ほどの小さな住宅。
昭和初期建築と思われるこの住宅を、オーナーご家族の京都滞在時の別荘としてリフォームすることになりました。
海外生活の長いオーナーということもあり、広く開放的な空間に慣れておられることから、小さな住宅ながらも閉塞感や冬の寒さをできるだけ感じさせないよう計画しました。
2階は、1階よりも光が入り、窓を開けると心地良い風が通り抜けるため、リビング・ダイニング・キッチンに。2階の天井をはがすと状態の良い丸太梁があらわれたため、屋根下に断熱を施し、天井板は張らずに空間を広く確保して、そのまま小屋組を見せることとしました。
1階は浴室・洗面・トイレと寝室。最も滞在人数が多い場合には寝室が3室必要とのことだったため、6畳2室を寝室として確保し、残り1室は玄関横のホールにソファベッドを置き、可動間仕切りを使って寝室としても使えるようにしました。
また、1階の一部は「あらわし天井(天井が2階の床板でもある)」となっていたため、2階の歩く音が下に響き、断熱がない状態でした。そこで、1階天井に見える床梁はそのままに、真上に位置するダイニングとキッチンの2階の床を上げて床断熱と床暖房を施しました。それにより、音や断熱の問題を解消すると同時に、床高を変えていないリビング空間が掘り下げられたように見え、立体感のあるLDKとなりました。
壁や床の仕上材は、自然な素材を好まれるオーナーご希望の漆喰や無垢フローリングとし、白・グレー・ベージュを基調に柔らかい印象としました。
オーナーが滞在しない間は、ご友人などを泊めることができるよう、民泊(住宅宿泊事業)としても使える住宅として整えました。ゲストに心地良く滞在してもらいたいと、オーナーご自身で家具や小物を選び設えされ、お人柄を感じさせる空間となりました。
















